はじめまして。
ブログを書くのは何年ぶりでしょうか。
インターネットに始めて触れた10数年前は、毎日のように何かをネットに書き殴っていたものなんですが。
いつの間にか、文章を書く習慣がなくなって、文章を触ることすらなくなってしまいました。
久しぶりにキーボードを叩いて文章を書いていると、どうして、私は文章を書くのをやめてしまったんだろう、と考え始めてしまいます。
きっと、きっかけがたくさんあったのだと思います。
受験勉強が忙しくなった。自分よりもっとすばらしい文章を書く人たちに出会った。伝えたい事ができても、Twitterで十分じゃないかと思った(あるいは、思い込んでしまった)。
そんないくつものきっかけが、互いにぶつかりあってぐちゃぐちゃになって訳が分からなくなって、私は文章を書くのをやめた、書かなくなったのではないか、と思っています。
ただ、文章を書かなくなったからといって、書くべきこと、書きたいことまで消えてしまう訳ではありません。
文章を書かなくなってから、私の中には、細々とした、表現欲、あるいは筆欲といいますか、そういうものがぽつぽつと溜まっていくのを感じていました。
そしてそれがついに抑えられなくなってしまった、ぽつぽつと溜まった欲の一滴が積もって、大きな桶から溢れ出してしまったのです。
私は今、スウェーデンのウプサラ大学に留学しています。
留学生活では、日々たくさんの新たな出会いと、そこから生じる数えきれないくらい多くの思考に直面します。
はじめは、それを一つ一つ消化していけると思っていました。
ここでいう消化とは、一つ一つの出会い、思考について、自分の中にぽとりと落とし込み、自分に結びつけることです。
この消化は容易いことだと考えていました。が、できなかった。
新たな出会いも、思考も、すぐに消化するにはあまりにも飲み込みづらいといいますか、食べ応えがあるといいますか、そういうものでした。
となると、消化できないそれらを放置することになります。放置すると腐ります。脳みそは利口ですから、腐ったものはどこか遠くに消えていきます。
これはあまりにもったいない、と思ったのが、ブログに帰ってくることになった理由です。
そしてこの「もったいない」こそが、自分が、自分自身から表現欲が溢れ出していることに気づいた証なのではないか、と思ったのです。
私は、大して面白い才能を抱えているわけではありませんし、ありふれたことをおもしろおかしく伝える表現力に恵まれているわけでもありません。
それでもまだ、往生際悪く、何かを伝えたい、伝えなければならない。
そんな風に感じたわけで、私は今日から、気が向いた時には、文章を書きます。
いつまで続くのか、自分でも少し楽しみです。