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知識ほぼゼロだった僕が3ヶ月弱で国家公務員総合職試験政治国際区分の合格最低点を170点ほど上回った勉強法②[択一・専門試験編]

知識ほぼゼロだった僕が3ヶ月弱で国家公務員総合職試験政治国際区分の合格最低点を170点ほど上回った勉強法①[勉強計画を立てる前に] - 全てのロマンが成田空港に

教養科目については他の区分と同様に対応できるので(詳しくはGoogle先生に聞いてください)、ここでは政治国際区分の専門科目について書く。

 

従来の国家公務員総合職試験(以下、国総)政治国際区分は、とにかく科目数が多かった。

専門試験だけで、政治学、行政学、国際関係、民法、憲法、行政法、ミクロ経済学、マクロ経済学、経済事情、財政学…と非常に多くの科目を扱う。

しかも、政治学や国際関係は非常に範囲が広い。政治学には政治原論、政治過程論、西洋政治思想史、日本政治思想史、政治史など多くの分野があり、国際関係についても、国際政治、アメリカ政治、時事問題などから幅広い問題が出題される。

僕が通っている大学では、これらの分野はそれぞれが2単位か4単位の専門科目として提供されている。

政治学や国際関係は配点が大きく(2016年度試験からはこの二科目で出題数の5割を占める)、必ず押さえなければならない科目だ。

しかし、配点が大きいからこそ、他の科目と比べて非常にヘビーな勉強が求められることも覚えておいて欲しい。

 

なお、法律科目や経済科目については、法律区分、経済区分で出題される問題と同じものが出題される。

もちろん「国家総合職レベル」の問題である。しかし、あくまでも「政治国際区分」であることを考慮してなのか、出題される問題は各区分のなかでも標準的な問題であることが多い。

よって、法律科目や経済科目については、政治科目ほどの勉強は求められない。後に挙げるスーパー過去問ゼミを3周もすれば対応可能だ。

 

一方、政治科目は非常に難しい。当然である。

とはいえ、ここで求められる勉強は、学部試験で単位をとるためのものではない。

あくまで公務員試験で6割を得点するための勉強だ。

難しい専門書にいきなり挑む必要は無い。先ず敵を知れ。

というわけで、基礎知識について、過去問に準じた問題集を解きながら身につけていく。

政治学や行政学においては、必要最低限の知識が網羅されており、かつ問題形式でそれを学べるテキストは数少ない。

長くお世話になることだろう。

ただ、スーパー過去問ゼミ(以下、スー過去)でも難しい、と感じる科目については、もう一段階簡単なテキストから始めることがオススメだ。

なお、僕は法律が非常に苦手だったため、法律科目についてはもう少し薄いテキストから始めた。

いずれのテキストを使うにせよ、汚すこと、壊すことを恐れないで欲しい。

時間がない以上、ノートにまとめる時間など無い。

テキストに直接線を引く。気付いたことは書き込む。

スー過去のように、問題と解答の参照が難しいテキストについては、2冊購入し、片方をカッターなどでバラし、「解答編」として用いることが有効だ。

「もったいない」と言う人がいるかもしれない。

けれど、この方法は時間の短縮に非常に役立つ。

騙されたと思ってまずは一科目、二冊買ってみて欲しい。

 

スー過去の内容を一通り覚えたら、政治科目以外はもう大丈夫だ。

逆に言えば、政治科目の勉強はここからが本番になる。

公務員試験予備校は政治国際区分に力を入れていない。

そのため、いわゆる「スー過去レベル」を超えた問題については、予備校本を頼ることが出来ず、どうしても専門的な教科書を用いる必要が出てくる。

 

とはいえ、恐れないで欲しい。

この二冊を購入した段階で、あなたは既にスー過去の内容を頭に入れている。

僕自身、恐る恐るこれらのテキストを手に取ったが、基礎知識を叩き込んだ後だと、数日もかからずに読了することが出来た。

 

教科書と並行して、国家総合職レベルの政治科目に触れておこう。

問題を解き、わからない問題は教科書で調べる、という方法を取るといい。

載っていないこともある。その場合は、各テキストの参考文献コーナーにある教科書を見ればすぐに見つかる。

それでも見つからない場合は無視してもいいが、どうしても気になるなら、Googleで調べるなり、図書館で政治学の事典を引いてみると良いだろう。

 

戦後日本政治史やアメリカ政治史など、歴史系の問題については、大学受験用のテキストも活用しよう。

 

ここまで紹介したテキストを、出来る限り集中して、出来る限り長い時間続けていく。

僕は生活費を稼ぐためにバイトを週3〜4日入れていた。それでも、空き時間に集中することでなんとかこなしきった。

 

3月に受験した模試では40点中の12点しか得点できなかった。

けれど、ここまで挙げてきたテキストと向き合い、学び続けることで、本番では31点まで伸ばすことが出来た。

 

次は二次論述編。

知識ほぼゼロだった僕が3ヶ月弱で国家公務員総合職試験政治国際区分の合格最低点を170点ほど上回った勉強法③[二次論述試験編] - 全てのロマンが成田空港に